住 職 日 記
平成15年 7月分



6月を見る
8月を見る
7/31
(木)
『一泊小僧修行』2日目。朝のことを終わって、門戸厄神に行きました。午前9時頃からお手伝いさせていただきました。
きょうは、お昼までで解散。お疲れ様でした。
みんないい子になって、夏休みを生活して欲しいと思います。
今回で20回目を向かえたのですが、最初の頃から比べると、先生役の私たちも20歳年取ったということで、体力の低下を肌で感じます。
また、子供たちの考え方や遊び方も20年前から比べると変わったな〜と思います。
しかし、子供の頃からお寺に親しみ、仏さまに手を合わせること体験することは、いつの時代になっても大変貴重な経験であると思います。私たちの体力が続く限り、頑張れればと思っております。

明日から8月。いよいよお盆に突入です。頑張るぞ!

7/30
(水)
一流伝授2日目。高野山は朝方から雨模様になりました。伝授を受けている部屋に、今年からクーラーがつきました。昨年まではクーラーがなく、窓を全開にしてながら、汗をかきかきの伝授でしたが、今年から快適です。しかし雨模様のため、きょうは寒いくらいでした。クーラーをとめると暑いし、つけると寒いし・・・変な天候でした。
伝授を終了したあと、所要を済ませ一路西宮に・・・
門戸厄神に行きました。きょう・明日の二日間、『一泊小僧修行』が行われていて、そのお手伝いでした。毎年行われていて、今年で20回を迎えました。付近の子供さんたち50名を募集し、夏休みを利用して、お寺で一泊の体験をしていただくという企画です。夏休みが始まって一週間経過したころ、お寺での生活体験を通して、いい子供になるようちょっとした修行をしてもらうのです。座禅をしたり、滝にうたれたり、法話を聞いたり、写仏をしたり。先生は我々近隣のお寺さんです。大変人気があって、今年もキャンセル待ちでいっぱいであったということです。
私が会場に到着したときは、丁度キャンプファイヤーで盛り上がっていました。きょうは、そんなことであまりお手伝いはできませんでしたが、明日は頑張ろうと思います。

7/29
(火)
きょう・明日の二日間、中院流一流伝授、第24・25会が行われるため、高野山に行きました。午前中、檀務を済ませてのち、高野山に向かいました。伝授も三年を経過し、来年のかかりには終了する見込みです。
伝授のあと声明の稽古がありました。高野山にせっかく来たので、少々ハードスケジュールではありますが、頑張りました。声明もすごいペースで進んでいます。これもゴール地点が見えてきました。
声明のお稽古ののち、三宝院ご住職と食事。大変おいしくいただいて、きょうは高野山でぐっすり休みました。
7/28
(月)
やってしまいました。朝一番のお参り・・・
思い込みとは恐いものです。同姓のお家があるのですが、Aさん宅だと思い込んで、お約束の9時にお参りに行かせていただきました。しかし、留守です。おかしいな〜。ちょっと待てよ・・・よくよく考えて見たら、Aさん宅は5日の月参りだ。しまった、間違えた・・・Bさん宅だった!
それからが大変でした。あわててBさん宅へ直行。しかし、その時点でもはや40分遅れの9時40分でした。11時から法事を受けていて、それまでに3件の月参りをお約束させていただいておりました。2件目で私の様子を見ていた奥さんが
「きょうはお急ぎですか??」
ばれていました・・・
事情を説明すると
「忙しいとは心をなくすと書くと先日おじゅっさんから聞きました。あわてて事故など起こさないようにね・・・」
なんだか恥ずかしいやらかつこ悪いやら・・・
何とか11時の法事には間に合いました。本当に思い込みは恐いです。

檀務が終わってから三木市の某お寺に行きました。そのお寺の先々代ご住職が大変な勉強家であり、貴重な資料が残っている可能性があるということで、高野山大学の先生が調査に来られるということでした。そこのお寺の現住職が私の友人ということもあり、私も同席させていただいたということです。その大学の先生は私の大学時代の2級先輩で、今では大した学者さんです。久しぶりにお会いしてうれしく思いました。
現段階でははっきりとわかりませんが、そこのお寺にはまだ調査されていない貴重な資料が現存している可能性があり、時間をかけて調査しましょうということになりました。

東北地方では、地震が頻繁に起こっている様子です。どうか大きなことにならないようにお祈り申し上げます。

7/27
()
昨日に梅雨明け宣言をして、夏本番となりました。本日は、暑い一日となりました。
また、きょうは土用の丑の日でした。檀務の移動中、ウナギを買い求める人の姿を見かけました。

ところで、土用の丑の日になぜウナギを食べるかご存知ですか??
ひとつの説に、江戸時代 文政年間の夏のことがあります。神田の和泉橋通りのウナギ屋さん「春木屋善兵衛」のとこに、藤堂というお殿様から蒲焼の大量注文がありました。あまりに多い注文だったので、一日ではつくりきれないということで、子の日と、丑の日と、寅の日の三日間かかって蒲焼をつくりました。当時は冷蔵庫がなく、保存方法として土ガメに入れて密封して床下で貯えておいたのです。
そして、納品の日になりました。すると子の日、寅の日につくった蒲焼はいたんでしまって食べることができませんでしたが、丑の日につくったものだけが、おいしく食べられる状態であったのです。
「土用の丑の日」ということばはこの春木屋善兵衛のエピソードにはじまり、この日に食べるウナギは栄養があり、おいしいといわれるようになったのです。そして、土用の丑の日はウナギを食べる日という風習が定着していったのです。

東北地方で自身が発生しています。被災された方には心からお見舞い申し上げます。

7/26
(土)
檀務にて一日中走り回りました。
きょうは夏らしい暑い一日となりました。雨が多いのでお米の収穫が心配という声を聞きました。
十年ほど前になりますか??米が不作してタイ米を輸入したことがありますよね。そのことを思い出してしまいました。そんなことにならないように祈ります。

7/25
(金)
昨日というより、きょうの午前1時に高野山を出発しました。高野山から西宮まで100キロ強あります。さすがに眠くなってしまって、1時間だけ眠ろうと思い車の中で仮眠体制に・・・しかし、ついつい眠りこけてしまって、気がついたら午前5時・・・あたりは明るくなっていました。びっくりして、西宮に向かって車を走らせ、何とかお寺に定刻に帰ることができました。
もう43歳・・・あまり無理をしていたら、体を壊すぞ と自分に言い聞かせて少し反省・・・

きょうは“カキ氷の日”だとか・・・何でも昭和初期のこの日が40度まで気温が上がったそうです。それで、カキ氷協会かせ、きょうを“カキ氷の日”と制定したとのことです。しかし、きょうは一日中ドンヨリと曇って、肌寒いほどでした。例年ならば“カキ氷”が欲しくなるほど暑いのでしょうが、今年は冷夏なのでしょうか??

また、きょうは天神まつりです。肌寒い天候のなか、ちょっと拍子抜けといった感がなきにしもあらず。あまり暑いのも困りますが、やはり夏は夏らしく、暑くなくてはダメですね。

昨日の疲れが出たのか、きょうは無性に眠たいです。明日は土曜日で法事などたくさんのお参りがあります。頑張るぞ!

7/24
(木)
午前中に檀務を終えて高野山へ走りました。本日は声明のお稽古日。
午後6時から午後8時までお稽古をして、その後先生と声明談義・・・あまりにも熱が入ってしまい、気がつけば夜中の11時になっていました。時計を見てびっくり・・・
いつも声明のお稽古は高野山三宝院の本堂でお世話になっております。先生を見送ったあと、大変遅い夕食(夜食兼用??)をいただきました。三宝院のご住職に大変悪いことをしました。わたしと一緒に食事をしようと、ずっと待っていてくださったのです・・・
ご住職曰く。
「いいお話ができたかな??」

思い返せば昭和53年4月、高野山大学1回生に入学して、初めて大学の授業で声明というものに出会い、その声明に興味を持ちました。2回生のとき、中川善教先生に出会い、大学卒業後も高野山に通い習っていました。志半ばにして先生が亡くなられました。その後、どうしても最後まで声明を聞きたいということで、免許皆伝となられた方にお願いして、再度高野山に通い出したのが平成4年でした。震災のため一時ストップしましたが、現在に到っています。

25年の歳月を振り返り、先生と色々な思い出や将来について語り合いました。
約3時間少しのあいだ、周りのことを気にすることなく話しに夢中になっていました。何度が様子を見に来ていただいたらしいのですが・・・まったく気がつきませんでした・・・

「時間を気にすることなく、時計を見ることなく、話に没頭できるということは、最高のぜいたくやで!」
そうおっしゃってくださったご住職。おなかもすいたでしょうし、待ちくたびれたことと思います。まさか待っていてくださるとは思ってもいなかった・・・申し訳ない気持ちで食事がうまく喉を通りませんでした・・・

ラストスパートです。次回は7月29日のお稽古の約束をしました。引き続き頑張ります!

7/23
(水)
檀務はありませんでした。昨日から用意にかかっていたお盆施餓鬼のご案内状を完成させ郵便局から発送させていただきました。
夕方、怜のうに秋田犬のタロを病院に連れて行きました。昨日までは血管から直接点滴していたため、3時間ほど時間を要していましたが、本日から皮下に点滴をする方法に変わり、きょうはほんの20分ほどで終わりました。数値も倒れたときから比べると、うんと良くなりました。とはいうものの普通の数値のまだ10倍あるのですが・・・
いずれにしても回復に向かっているので一安心です。

寺務所で事務仕事をしていたのですが、きょうの雨は激しかったです。もう7月23日だというのに、まだ梅雨が続くのでしょうか??

7/22
(火)
檀務は午前中に終了し、午後からお盆施餓鬼法会の用意をしました。
夕方より、秋田犬のタロを点滴しに獣医さんに連れて行きました。もうすっかり元気なのですが、肝臓の数値がまだ高いらしく、これが下がるまで毎日点滴を受けたほうが良いと言われました。点滴は約3時間かかります。きょうも午後4時30分から午後7時30分までかかりました。犬は点滴が何なのかわかりませんから、点滴のチューブを噛むのです。誰かが付き添わなければならないということで、私が付き添っています。元気になってきた分、動き回るので大変です。
病院から帰ると、お寺に友人のお坊さんが来ていました。夕食を一緒に食べました。お盆に向けてお互いに頑張りましょうと握手をして帰宅されました。
もうお盆が目の前に迫っています。体調を整えて頑張ります!

7/21
()
例祭日。天気予報では雨が降ると言っていましたが善い天気になりました。大勢の方がお参りに来ていただき、護摩の修法をしました。いつもより祈願される添護摩木が多くて、ものすごい火があがって熱かったです。護摩の修行は大変熱く、変な話、手の指の毛が焦げてなくなってしまいます。炎の行者と呼ばれている九州の I 阿闍梨さんは顔面やけど状態になると聞いたことがあります。特に夏の護摩は暑いですね・・・
護摩修行のあと、いつも通りすこしお話をさせていただきました。最近は般若心経シリーズとして続けているのですが、いつも脱線してなかなか前に進みません。それでも皆さん一生懸命聞いてくださいます。ありがたいことです。

メールにて情報を寄せていただきました。
“夏のシーズンが迫ってきています。それと同時に、鷲林寺の牛女の噂がまたネット上で流れつつあります。鷲林寺の関係者として、無責任な情報を載せているサイトになんらかの対策を取った方がよいのではないでしょうか?”
というものでした。
ご親切にありがとうございました。

“鷲林寺にお化け(牛女)が出る”
この噂はきょうきのう始まったものではありません。私が高校生の時頃からですから、かれこれ30年ちかくになりましょうか・・・
あ〜あれね。と思われた方もおありでしょう。

冬場は落ち着いているその噂も夏が近づくとどこからともなく復活してくるのです。
肝試し感覚でくるのでしょうか。夜中に若者がお寺にやってきて、ワーワーキャーキャーと叫びます。その叫び声は異常なほどで、眠っている寺のものとしてはたまったものではありません。毎度毎度驚いて飛び起きます。
あまりにひどいときは、注意をしにいく・・・というよりも、静かにしてほしいと頼みに行くといったほうがいいでしょうか。一晩に何度も何度も外に行きます。
あまりにも悪質なグループがあり、警察に通報したこともあります。しかし、警察もすぐには来れません。警察が到着したときは、遅かりし・・・帰った後です。いたちごっこだし、ご飯の上のハエを追うようなものです。

境内入り口に鉄門をつくって夜は閉めることにしました。しかし、どうしても入りたいのでしょうか??鉄門をよじ登ったり、ひどいときは鍵をこじ開けて侵入してきたり・・・これは立派な犯罪と思えるようなこともしばしばありました。

おまけに、8月はお盆の棚経に出かけなければなりません。朝7時から夕方6時くらいまで檀家さんのお家のご先祖供養に回らせていただきます。これは想像以上に体力と気力がいります。だから、夜はゆっくり休みたいのです。
しかし、“ワーワーキャーキャー”・・・・・・・
たまったものではありません。

最近この噂も下火になってきたかな??と安堵しておりましたが、このような情報を寄せていただきました。何とか良い対策はないものでしょうか??

とりあえず以前に書いた“牛女伝説の真実”をHPの表に出して訴えてみましょうか・・・
困ったことです・・・
どなたか良い知恵があれば教えてください。

7/20
()
檀務にて夕方までお参りに行きました。
きょうは大変蒸し暑い一日でした。それにしても今年は梅雨明けが遅いです。もう夏休みだというのに・・・
お参りが終わってから、少々疲れ気味なのでマッサージに行きました。先日、近くにとてもいいマッサージ屋さんを見つけたのです。値段も手ごろだし、すごくいいです。
実は学生時代から、ひどい肩こりで困っていました。その肩こりも慢性化していて、カチカチ状態です。いろいろとマッサージに行くのですが、体に合うところがなく困っていました。しかし、今回の先生はなかなか上手に凝りをほぐしてくださいますし、いろいろと説明をしてくれます。いい先生にめぐり合えたと思っています。きょうはゆっくりとやすめそうです。

7/19
(土)
境内に
“カナカナカナカナ・・・・・”
ヒグラシ蝉の鳴く声が響いています。時には風流に、時にはもの悲しく聞こえます。
きょうのヒグラシ蝉の鳴く声は大変悲しく聞こえます。

本日一通の手紙が届きました。東京からの悲しいお知らせでした。
先の阪神淡路大震災のときに大変お世話になった明治寺のご住職、草野榮應師の遷化の知らせでした。草野師は震災で被災した当地区に来られ、大変胸を痛められたそうです。その後も数度にわたってこの地に来られ、被災された方々に対してボランティア活動をされました。震災ボランティアも一応落ち着いたあとも毎年1月17日には
「被災された方々にお燈明をあげてください」
と一筆を加え、お供えを送って頂いておりました。
大変やさしい方でした。また、これからの日本の宗教界を背負っていく期待大きいお坊さんであったと思います。若干50才と4か月・・・
心からご冥福をお祈り申し上げます。

7/18
(金)
檀務は一件だけで、午後から大阪 海遊館に行きました。楽しいひとときを過ごすことができました。
夕方からタロを病院に連れて行き、点滴を受けました。もう命に別状はないと思いますが、数値が少し高いようです。明日から三連休となるため、点滴はお休み。錠剤を飲ませて次回は火曜日ということになりました。

タロのことを心配して、BBSへの書き込みや、メールなどを頂きありがとうございました。

さて、タイガースは本日から折り返し。広島との一戦でしたが勝ちました。強い!

テレビでは世界水泳選手権の中継もやっているし、忙しいことです。タイガースに水泳にと、チャンネルをコマーシャルたんびにパチパチとかえる始末・・・シンクロの立花・武田組が健闘しましたが、ロシアにかなわず、惜しくも二位となりました。残念無念・・・

7/17
(木)
昨日まで大変忙しく、さすがに疲れました。きょうは檀務がそれほどなかったので昼からゆっくりしていました。京都から法衣屋さんが来られたり、神戸のお坊さんが来られたり。いすに座って一時を楽しく過ごせました。

14日に突然倒れたタロですが、一命をとりとめて昨日元気に退院して来ました。血液検査の結果、肝臓と心臓の数値が異常に高く、治療をして数値を正常にもどさなければならないとのこと。点滴を受けに毎日通院しなければなりません。

ということで、夕方から獣医さんに連れて行きました。点滴に3時間くらいかかるのですが、何せ動物なので、点滴のチューブを噛むのです・・・誰かが付き添わなければならないということで、3時間タロの横で座ってました。
普段、こんなにゆっくりと犬と接することもなく、バタバタしている生活で、何かホッとする一時でした。犬も、リラックスしたのでしょうか、何度も何度も私の顔をなめてきました。

タロは今年3月の彼岸にお寺に迷い込んできた秋田犬です。お寺に来たときはガリガリにやせてフラフラしていました。あまりにかわいそうだったので餌をやるとお寺に居ついてしまいました。いずれ帰るだろうと思っていましたが一向に帰る気配がなく、数日経過しました。首輪も鎖もしていないわけですから、自由自在にお寺の境内をウロウロするわけです。お参りの方に
「ワンワン」
と吠えたのでしょう。その人が保険所に電話をして、保険所の方が野良犬という扱いで捕獲するといって来られました。保険所に捕まえられたら、あとはどうなるのかわかっています。
思わず
「お寺で飼います」
と言ってしまったのです。
タロにとって私は命の恩人とでも思っているのでしょうか・・・それともまた、捨てられたらかなわんとでも思っているのでしょうか・・・鎖から離してもどこにも行かずに私のそばから離れないし、いくらしんどくても尻尾を振ってよろこんでくれます。一度捨てられた犬は従順になると聞いたことがありますが、本当です。
そんなタロが突然倒れて入院して・・・一時はダメかと思いましたが、一命をとりとめてくれて・・・
点滴を受けながら私の顔を何度も何度もなめるタロ・・・ありがとう ありがとうと言っているように思いました。
7/16
(水)
きょうも檀務は大変でした。お葬式がかさなってしまて・・・一日にお葬式が2件も続いてあるというのは滅多にないことで、目がまわってしまいました。それでも一生懸命に拝ませていただきました。お葬式がおわって施主さんから
「おばあさんも喜んでいると思います。ほんまにありがとうございました。」
それに答えて私
「おばあさんには、ようしてもらいましたから・・・寂しくなりました」
施主さんが
「その分、あとは私がおりますがな」
そう言ってもらいました。おばあさんが亡くなってすごく寂しくなったけど、施主さんからそんな言葉をかけてもらえて、坊さん冥利につきました。

7/15
(火)
きょうの檀務が終わったのが午後9時でした。昨日なくなられた方のお通夜などで遅くなってしまいました。さすがに疲れた〜。

7/14
(月)
大変な一日でした。年に一度の納骨堂の総供養法会の日に当たっており、昨日からお手伝いの人が出入りして準備をしていただいていました。その準備が整ったのが午前9時頃。少し一服・・・ということで、たまたま秋田犬のタロのところにいきました。小屋のまわりが汚れていたので、いつもの通り水で掃除をしていると、どうもタロの様子がおかしいのです。さっきまでワンワンと元気に吠えていたのに・・・元気ないな・・・と思っていると突然バタ〜ンと倒れました。びっくりして抱きかかえると、泡をふいているのです。すぐにかかりつけの獣医さんにつれていきました。獣医さんまでの途中で死んでしまうのではないかと思いました。かかりつけの訓練士さんも病院に駆けつけてくれて大騒ぎになりました。点滴をうってもらったり、注射してもらったりして何とか一命はとりとめました。結局、原因は今のところわからないということです。

11時から法会だったので、ギリギリまで病院にいて、あわてて帰ってきました。帰ってきたら大勢の方がお待ちでした。気持ちを切り替えて、一生懸命お勤めしました。その後少しの法話をして庫裏に帰ってくると、台所でお参りの方に出す巻き寿司が足らないと大騒ぎしています。人数分用意したのに足らない・・・誰か余分に持って帰られたのか・・・??原因を追求している場合ではありません。急遽、素麺をゆがいての処置をとって、足らなかった人にはごめんなさい・・・と謝罪する始末・・・

それが終わって、所要のため出かけました。あわてて出かけたので携帯電話を忘れていました。公衆電話からお寺に連絡すると、檀家さんが亡くなられ、住職と連絡がとれないとテンヤワンヤの状態・・・あわてて帰って連絡をしました。

夕方になって、納骨堂回向を手伝ってくれたお坊さんと食事に出かけようということになり、お寺を出発してすぐに携帯電話が鳴りました。またまた、檀家さんのおばあさんが亡くなられたとのこと。あわててお寺に引き返して、着替えて枕経にでかけました。
枕経のあと、遅くなりましたが食事に出かけて帰宅しました。

なんとも忙しい一日でした。タロは一命を取り留めましたが、お亡くなりになられた檀家さんには大変お気の毒なことでした。なんとも複雑な気持ちです。ご冥福をお祈りいたします。

7/13
()
きょうは大変残念でした・・・随分前から楽しみにしていた阪神−巨人戦が雨天のため中止になりました・・・
朝方空を見上げるとドンヨリとしていました。雨が降り出すのとちがうかな・・・心配していますと、ポチポチと降り出しました。日曜日でおまいりがたくさんあったのですが、午前中のお参りのお家でお勤めが終わってからのお話で、甲子園に行くことを言うと、わたしをなぐさめるようにように
「夕方には雨・・・やみますよ・・・」
と励ましてくださいました。しかし、午前11時頃から雨脚は激しくなり、正午をもって中止が決定したのです・・・
移動中ラジオをつけると
「阪神−巨人戦観戦のため、3泊4日で甲子園球場にチケットをもとめて泊り込んだ人もいるとか・・・きょうは雨で中止となって残念でした。しかし、もっと可愛そうなのは、きょう一日だけのチケットを持っている人たちでしょう・・・」
と話されていました。
「その悲劇の主人公はここにいますがな・・・」
車の中でつぶやいてしまいました。
檀務が終わったのが夕方。本当ならば今頃は甲子園で・・・
そう思いながら、テレビで放映されていた洋画を見ました。
ただひとつ気がかりなのは、手元にあるチケット・・・どうなるのでしょうか・・・??

7/12
(土)
檀務にて夕方までかかりました。雨が降ったりやんだり・・・気温は上昇して夏のようですが、毎日湿度が高くて体調を崩しそうになります。そう言いながらも何とか頑張っています。
夕方、仏具屋さんが来て下さいました。兼ねてより頼んでいた仏具を持って・・・将来的に本堂が綺麗になれば、そちらにおまつりする仏具なのですが、今のところ仮に持仏堂におまつりさせていただきました。大変美しく荘厳されて、拝むのが楽しみになってきました。時間はかかりますが、ボチボチと整備ができてきてありがたいことです。仏さまのお力は必ずあるな〜といつも思います。常に感謝の心を忘れずに精進していこうと改めて心に誓いました。

7/11
(金)
一日中、神戸のお寺さんの用事で出かけていました。
夕方、6時より先輩のお寺さんのお父さんが亡くなられ、お通夜に出かけました。大勢のお参りの方が来ておられました。知った方が亡くなられるのは辛いです。

7/10
(木)
檀務にて、京都に行きました。昨日・一昨日の2日間は研修会でしたが、本日はおまいりで・・・3日間連続で京都に行くのは少々体力がいります。
東寺に勤務する後輩が本日はお休みを頂いており、珠数屋さんに行くと聞きました。私もそこの珠数屋さんに用事がありましたので一緒に行きました。
実は、鷲林寺の弘法大師像がたいそう痛んでいて、大仏師 松本明慶先生に修理をお頼みし、先日工房にもって帰っていただきました。修理のついでにお大師さまに持っていただく珠数も新調しようということになり、その珠数屋さんに依頼していて、その相談に行かせて頂いたのです。せっかく京都に来たのだから、本日一緒に松本先生のところに行ってもらえないかということで、京都の檀家さんのお参りを済ませたあと、後輩と珠数屋さんの3人で松本工房に行きました。
その珠数屋さんの社長さんは以前から一度松本先生にお会いしたいと思っていたらしく、先生に出あって大層感動されていました。先生は大変お忙しいにも関わらず、大変気さくにお話していただき、社長さんは大変満足された様子でした。
松本工房をあとにして、西宮にむかいました。夜半に猛烈な雨が降りました。ボチボチ梅雨明けなのでしょうか・・・

7/9
(水)
午前9時からの研修会に参加するため7時頃お寺を出発して京都に再び向かいました。本日は、来る10月23日に慈雲尊者の200回忌法会にむかっての法会の研修会でした。法会には70数名のお坊さんが出仕されることとなっております。そのお坊さんたちは同じ真言宗でも宗派が違い、必然的に唱える声明もまちまちであるということです。よって、法会に使う声明の統一をはかるための研修会でした。講師は種智院大学教授をされている先生で、以前からこの先生の声明を一度聞いてみたいと思っていたので、今回の研修会は大変よい機会でした。なかなか素晴らしい声明で、午前9時から午後4時までの研修時間はあっという間に過ぎてしまいました。
研修会終了後、西宮に帰りました。大変有意義な二日間で、この研修会を計画していただいた皆様に感謝いたします。

7/8
(火)
午前中檀務にてお参りに行き、午後から京都で開催される研修会に参加しました。今年は慈雲尊者の200回忌にあたります。慈雲尊者は江戸時代に生きられた名僧で、正法律の開祖です。その尊者の200回忌にあたって、尊者のご自坊であられた高貴寺にて法会を勤めるための研修会でした。本日と明日の2日間にわたって研修会は行われ、本日は慈雲尊者の伝記を中心に、その思想・業績などについての講義がありました。大変ためになる講義で、慈雲尊者の偉大さに改めて感動しました。
明日は、10月23日に執り行われる法会の実践研修です。実際に法会に使う声明・作法の講習会が開催されます。法会当日は私たちが常にお勤めしている流儀とは違った流儀で勤めるということで、明日は違った流儀の法会の講義なので大変楽しみです。
明日は午前9時から京都で講義です。よって、西宮を午前7時には出発しなくてはなりません。

本日もタイガースは勝ちました。2位の巨人が負けたため、遂にマジック49が点灯しました。優勝に向かってまっしぐら!もうそろそろ優勝という単語を出してもいいかな・・・?? しかし、強いです。試合を見ていても安心して見ることができます。

7/7
(月)
七夕でした。午前中は曇りでしたが午後からは晴れました。織姫さんと彦星さんは出会えたかな・・・??
檀務は一軒だけですぐに済み、寺務所番をしながらお盆の用意をしました。事務の仕事は時間がかかり、あっという間に夕方になりました。あと一日二日かかりそうです。
明日は、研修会で京都に出かける予定です。もうすぐお盆・・・あせってきました。

7/6
()
天気予報では一日中、雨ということでしたが、雨にもあたることなく一日を過ごしました。日曜日にて、檀務が大変忙しかったです。夕方までかかりました。
檀務終了後、久しぶりに長い時間パソコンの前に座りました。お盆が近づいているので、“お盆特集”と銘打って紹介しました。といってもまだ半分しかできていませんが・・・参考にしていただければ幸甚です。
また明日からぼちぼちですが、書き込んでいくつもりです。

7/5
(土)
朝から大雨・・・先日本堂の雨漏りを直してもらったところなのに、朝、本堂に行くと別箇所から“ポッタン ポッタン”と音がする・・・やはり古いお堂だから、あちらこちらが傷んでるのでしょうか・・・
檀務にてあちらこちらと走りました。最終、先般お葬式のあったお家の27日におまいりさせていただきました。故人のふたりの息子さん(まだお若いです)が、このHPを見たというお話から、いろいろと質問されて、それにできるだけわかりやすくお答えさせていただきました。一応説明させていただいたあと一言
「お坊さんの話、わかりやすかった・・・」
うれしかったです。一生懸命お話しても、チンプンカンプンの人もなかにはおられます。だけど、このようなお言葉をいただくと、うれしかったです。
お寺に帰ったら、堺市からの信者さんが来ておられました。ご主人が亡くなられたと・・・急だったので近隣のお寺さんにお葬式はしてもらったんだけど、私にも拝んでもらいたいとのこと・・・行年88歳。本当に優しいおじいさんでした。近々お参りに行かせていただくことを約束させていただきました。
明日は日曜日。法事がたさんあります。体調を崩さないように、頑張りましょう!

7/4
(金)
昨日のマッサージが効いたのか少々体がだるい一日でした。
梅雨の晴れ間とでもいうのでしょうか、一日中よいお天気でした。
この季節、山寺には珍客が出没します。グロテスクで足がたくさんあるやつ。そう、ムカデです。ムカデといっても中途半端な大きさのものではありません。バカデカイやつ。アカムカデという種類です。
刺されたら痛いの何のって・・・刺される場所如何では死ぬこともあるのです。
ムカデも梅雨でジメジメしているから家の中に入ってくるのです。別に悪気があって入ってくるのではないのでしょう。
神様はこの世にいろいろな形の生物を創造されました。ムカデはムカデで、何かの意味があってあのような形になったのでしょう。だけど、人間界ではあまり歓迎されない容姿であるというのが現状でしょう・・・別にうらみはないのですが、ムカデを見つけると“ギャーギャー”と騒ぎたてる始末・・・ごめんなさいねムカデさん・・・そう言いながら割り箸でつまんで外にほります。ムカデは毘沙門さんのつかいで、足がたくさんあるから“おあしがはいる”と言われます。おあしイコールお金。そうです。ムカデを見るとお金が入ると言われているのです。
だけど、割り箸でつまんで外にほり出すから、財布の中身が寂しいのかな・・・??
この季節の珍客のひとつの紹介でした。

7/3
(木)
大きな雨が降りました。一日中降っていたような気がします。
檀務のあと、散髪に行きました。檀家さんが経営されているのですが、最近改装されてすっかりお店の様子が変わっていました。そこのお店は完全予約制で、いつもお客さんは満員状態。きょうは飛び込みで行ったのですが、ラッキーなことに入れてもらうことができました。
散髪してもらって顔そりしてもらってリフレッシュしました。気持ちよくなったところで、スタッフの方から、もう少しリフレッシュされませんか??との言葉・・・何かな??と思うとマッサージを受けれるとのこと。思わず申し込んでしまいました。
マッサージは大変気持ちよく、うとうとしてしまいました。散髪とマッサージ・・・いい組み合わせです。疲れている人が多い昨今、いいところに目を付けられたと思いました。

タイガースの試合は雨で中止。きょうはゆっくりと休みます。

7/2
(水)
西宮市仏教会主催にて“夏季研修”が行われ参加しました。本年度は浄土宗の総本山である“知恩院”と真言宗の総本山のひとつ“泉涌寺”に参拝しました。総勢16名の会員の参加があり、中型バスにて出発しました。
“知恩院”への参拝ははじめてでしたが、その壮大さ、荘厳さにびっくりしました。さすがに浄土宗の総本山だけあります。また、“知恩院”の執行長として西宮市仏教会の会員であるご住職が執行されていて、普段は入れないところも入らせていただくことができました。
徳川将軍の菩提所ということで、その頃は将軍家のお城の役割も果たしていたとか・・・お堂の大きさは半端なものではありませんでした。また、法然上人がおまつりされている“御影堂”(みえどう)は国宝に指定されていますが誰でも参拝できるという、国宝指定建造物でも特殊なものらしいです。
山門の二階も参拝させていただきました。お釈迦様がおまつりされていて立派なものでした。

次に参拝した“泉涌寺”は“御寺”(みてら)と呼ばれていて、歴代皇室の菩提所となっている立派なお寺です。そんな関係で、700年間も一般には公開されることなくひっそりとしたお寺であったとのことです。このお寺でも普段お参りできない場所を特別に参拝することができました。関係者の皆さんに感謝申し上げます。

二つのお寺を参拝したあと、京都の奥座敷といわれる“貴船”まで足を伸ばしました。“貴船”は鴨川の上流にあり、きれいな川の上に舞台(川床)をこしらえ、その上で川のせせらぎの音を聞きながら食事を楽しむという、それはそれは情緒あるところでした。はじめて行かせていただきました。幸いに大変よいお天気だったので、十分にその雰囲気を味わうことができて満足しました。

その後、一路西宮に向かって走りました。道路もそんなに混雑していなかったので、午後5時30分に帰宅しました。一日、ご苦労様でした。

7/1
(火)
本日から一年の折り返しです。この半年間、早く過ぎ去ったような気がします。
永年利用させていただいていたホテルから営業中止の挨拶状が届きました。その噂はうすうす聞いてはいましたが、少々ショックを受けました。栄枯盛衰はこの世の常の習いといいますが、つらいことです。社員の皆様も大変なことと思いますが、頑張っていただきたいと思います。

先日に手に入った“弘法大師弟子譜”という古い書物を読んでいます。この本は天保13年に高野山正智院の道猷が編纂されたもので4巻からなります。その第4巻に鷲林寺にまつわるお話が登場します。それを訳しているのですが、なにせ江戸時代の書物なので読みにくくて時間がかかります。
この本を含めて色々な資料を手に入れたのですが、それらの資料から鷲林寺開創について新説が生まれそうです。その説がまとまりましたら紹介したいと思っています。

何はともあれ色々とありますが、元気を出して何事にもくじけず、前進あるのみ。
人生、楽ありゃ苦もあるさ。幸福と不幸は背中合わせ。幸福と感じるのも、不幸と感じるのも、自分自身の感じ方ひとつです。ちょっと視点を変えてものごとを見つめなおすと、違った尺度から見た見え方がするものです。今という時間を、今という瞬間を味わいながら精一杯生きていこうと思います。
晴れたら晴れたで太陽に感謝して、雨が降ったら降ったで雲に感謝ができる。何事にもこだわらない、おおらかな気持ち・・・大きな大きな、もっと大きな気持ちをもてるように修行したいと思います。